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聖地には蜘蛛が巣を張る
2000年から2001年にかけてイラン社会を震撼(しんかん)させた連続殺人事件を題材にしたクライムサスペンス。不条理な圧力と身の危険を感じながらも、事件の真相を追うジャーナリストの苦悩を描く。監督・脚本はカンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリを獲得した『ボーダー 二つの世界』などのアリ・アッバシ。主人公を演じたザール・アミール=エブラヒミが同映画祭女優賞を受賞したほか、メフディ・バジェスタニらが出演する。
イランの聖地マシュハドで売春婦連続殺人事件が発生する。「街を浄化する」という信念のもと、犯行を重ねる殺人鬼“スパイダー・キラー”に人々は恐怖を抱く一方で、犯人を英雄視する市民も少なからずいた。そんな中、事件を覆い隠そうとする圧力を受けながらも、女性ジャーナリストのラヒミ(ザール・アミール=エブラヒミ)は臆することなく事件を追い始める。ある夜、彼女は家族と暮らす平凡な男の狂気を目の当たりにする。
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