怪奇タクシー 風の夜道に気をつけろ!
水木しげるに師事し、妖怪ものを中心に作品を手がけてきた漫画家・森野達弥によるコミック「怪奇タクシー」を実写映画化。タクシー乗務員の怪木焚朗が案内する、自動車をめぐるさまざまな怪奇現象を描いたホラーコメディ。原作にあるエピソード「顔のない免許証」「やせる車」に、映画オリジナルエピソードの「二口女」を加えた。
衝突事故を起こし救急搬送された川留ながしは記憶を失い、自分が誰かもわからない。入院先の病院で看護師長として働く高石勝枝と出会った川留は、記憶を取り戻そうとするが……(「顔のない免許証」)。若者に捕らえられた中年男性の小暮三郎を乗せた車が、猛スピードで走っていた。車が止まった隙をついて逃げ出そうとした小暮は、誰かに頭を殴られて気を失う。目を覚ますと、ある一家が暮らす山荘の中にいたが、その一家はどこか様子がおかしかった(「二口女」)。容姿端麗でパーフェクトな高井華子は、ある時、急に美しくなった安田恵里子を見て、ある行動に出る。美を追求する華子がたどる結末とは……(「やせる車」)。
案内役となる怪木焚朗の声をものまねタレントの山本高広が担当し、お笑いコンビ「アインシュタイン」の稲田直樹が幽霊役で出演。そのほか水野勝、濱津隆之、団長安田(安田大サーカス)、杉浦太陽、黒谷友香、熊田曜子ら個性的なキャストが集った。